コドモンテ SakuraEdu

コドモンテはモンテッソーリ幼児教育に基づいた親子のワークショップです

モンテッソーリ教師資格者によるワークショップ

05月

孤独な子育て・・

ホームスタートイメージ
母親になって直面すること。
「こちらの都合とは関係なしに、子育てという仕事に追い立てられる。」そんな日々が突然やってくることです。自分で1日の時間をどう使うか、考えて行動できた生活から一変してしまいます。
近年、家庭内でうまく子どもと接することができない、という問題が増えています。精神的に、身体的に、そのイライラの矛先が幼い子どもに向いてしまい、悲しい事件が起きる実情もあります。
先日、読んだ「しあわせ脳を育てる」(渡辺久子著)という本からの引用です。

「虐待をするひどいお母さんが最初からいるわけではありません。追い詰められて、助けてくれる人が誰もいないときには、誰でもそうなってしまう。だから、赤ちゃんという、世話するだけでくたくたになる生身の生き物を扱うお母さんを、孤立させて追い詰めてはいけないのです。」

小さいお子さんが少ない、あるいは保育園にいて街に少ない地域では、公立の支援センター等に訪れる親子は少なく、公園で遊ばせる姿もまれです。遠くから転居されてきたある親子は、「一体どこに行けば、同年代の親子に会えるのでしょうか?」と困惑していたこともありました。近所の児童館などに行っても、人がほとんど居ないか、すでに友達同士になって一緒に来ている方ばかりで、とても寂しかったそうです。

そして男性も働き盛り。残業、休日返上、出張などもこの世代にはつきものです。疲れて帰ってきたパートナーは、可愛い赤ちゃんと1日過ごせるのだから、孤独であったり、クタクタになっていたり、するはずがないと思っているかもしれません。さらにただただ聞いて欲しいだけ、大人の会話がしたいだけの時に、仕事のようにアドバイスしたり、結論を出したりすることもあります。

私自身も、0歳&重症赤ちゃん返りの2歳をかかえていた頃、パートナーはいつも日付をまたいで帰宅、それから夕飯をとるので食事の準備。早朝から泣き声で起こされ、離乳食と授乳の繰り返し、洗濯、掃除、お風呂を2人入れて、と1日中休む暇がなかった時期がありました。幸いに子育てしている友達に恵まれ、実家にも近かったのですが、それでも朝起きて「また、日付が変わる時間まで、頑張らなくちゃ。」と思ったとたん、涙がポロポロと流れることがありました。

もし孤独な子育てがつらくなったら。
キレイにおしゃれをしている子連れの同朋を見て、「みんな余裕があっていいな、キレイでいいな、幸せそうでいいな。」なんて思う必要はありません。私から見ると、過剰にキレイで子どもを猫なで声であやしている姿は、作り物のように感じてしまいます。たまたま外で騒がない子、食事をおとなしく食べる子、かんしゃくを起こさない子、もちろん子どもによって様々です。
でも、必死になって子育て期を過ごしている姿は素敵だし、騒いでいる子どもに厳しく諭しながらも、愛情を注いでいる姿は尊敬に値します。

孤独な子育ては不安なものですから、みんなが幸せそうに子育てしている錯覚に陥ると、自分だけ出来ていないように感じるでしょう。ググると子育てマニュアルが林立、「こうすればうまくいく」と、まるでトリセツのような子育て指南書もあります。そんな時はぜひ、自治体で準備している掛け込む場所、電話する場所などに「つらいよ!」と声に出して伝えてみて下さい。恥ずかしいなどと心配する必要はなく、「ただただ話したい、聞いて欲しい。」という思いに応えてくれる専門員がいます。

こんな取り組みもあります。
イギリスからやってきた「ホームスタート」という制度があります。
家庭訪問型子育て支援の仕組みで、未就学の子育て家庭に、訓練を受けたボランティアが訪問し、週に1度2時間程度、一緒の時間を過ごすという活動です。自治体、NPO、社会福祉法人、任意団体など受け皿があって日本中に拡がっています。「お金で雇う相手」ではなく、純粋に一緒の時間を過ごすボランティアの方だからこそできる温かい関係が、孤独な子育てに寄り添う大きな力になっています。

子育てに関しても、「他人のことに関わらない」そんな風習が根付いています。かなしいかな怖い事件もあり「知らない人とは口をきいてはいけません」と、徹底して子どもに教え込む世の中です。
スーパーでベビーカーを押しながら、走り回る小さい子2人を連れて、カゴを持って買い物をしているママ。気になるけれど「突然話しかけたら、イヤな顔されるかな?」と思い躊躇してしまいます。本当は、大丈夫?大変ですね!荷物持ちましょうか?ベビーカー見てましょうか?と話しかけたいのですが。
せめてもと思い、知り合いのママ達に、「困ったり疲れたり話がしたかったら、いつでも声掛けてネ!」と言っていても、私の支援活動はこちらからのアプローチでしか成立しないのです。ツイッターで「子育て大変!」とつぶやくのも良いですが、もっと周りの善意を巻き込んでも良いのにと実感するこの頃です。

震災以降、「絆」の大切さが問われるようになりました。絆というほど大げさではなく「子育てを1人ぼっちでさせない」「そういう母親をほっておかない社会」で、健やかな子育てができるように、微力ながら考えていきたいと思います。

絵本のチカラ

絵本講師
お子さんに、「絵本の読み聞かせ」をなさっていますか?

<家庭での絵本の読み聞かせ>をテーマに、ワークショップ。
今回は、読み聞かせのもたらす力について、講師の方にお話を伺ってからおしゃべりタイムです。

私は!?といえば、忙しい時、早く寝かせたい時、次の予定がある時、「ママ~、これ読んで~!」という一言に、心の片隅に「あ~、このタイミングか・・・」と思う気持ち、正直に言ってありました。

いつもいつも、ゆったりとした気持ちで、笑顔で、応えたいのはヤマヤマですが、そううまくはいきません。
「あとでね~!」と言って、寝る前の時間まで待って貰ったこともあります。

講師の方のお話の中で、こんな素敵な言葉がありました。
子どもに愛情を伝える手段は、
☆言葉がけ
☆スキンシップ
☆同じ時間を共有する
☆素敵なモノを与える
☆求めている気持ちに応える などあります。
「絵本の読み聞かせ」は、このような手段をたくさん含んでいて、愛情表現のツールになる、とのことです。
たしかに!そうかもしれません。

そして、絵本を使って教育しようというよりも、「これは素敵なお話で、私が楽しいから読むね。」というくらい、ママもリラックスして読むことにすれば、より楽しいひとときになるそうです。

テレビ、CD、DVD、タブレット、ゲームetc、子どものお守りをしてくれるモノが溢れる今、だからこそ、赤ちゃんが「あー、うー♪」と、声を出し始めた時から、それに応えるように、絵本を読んだり、言葉遊びを聞かせたり、童謡を歌ったりすると、「声を出す喜び」を知り、そこに「自分を受け留めてくれる、大好きなママの存在」を、確認することができるのですね。